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仕事で毎日家を空ける時間が長いと、留守中のことが気になるものです。一人暮らしなら相談できる人が近くにいないかもしれません。旅行や出張の前には、「窓は閉めた?」「郵便物は大丈夫?」と確認したいことも増えます。
留守宅の防犯は、高額な設備を選ぶ前に、外出前に玄関・窓・その他の出入口を確認する習慣から始められます。短時間の買い物でも基本の確認を行い、数日家を空けるときは郵便物や家の周囲まで準備する。この二つを分けて考えると、自宅に必要な対策が見えてきます。
留守が多い家では「出かける前」の防犯確認が大切
警察庁の「住まいる防犯110番」は、住宅の出入口や窓を確実に施錠する習慣を勧めています。家を空ける時間の長さにかかわらず、まず玄関と窓を確認しましょう。勝手口など、玄関以外の出入口がある家では、そこも外出前の確認に含めます。
「近所への買い物だから鍵は掛けなくても大丈夫」と、留守の長さだけで判断することは避けたいところです。外出前に同じ順番で確認するようにすれば、忙しい朝にも確認する場所を思い出しやすくなります。
例えば、玄関で靴を履く前に窓を見て、最後に玄関ドアを施錠する。自分の家の間取りに合わせて、無理なく続けられる順番を決めてみてください。
まず確認|留守にするときの防犯チェックリスト
次の項目を外出前の確認用として使ってください。毎回確認する項目と、旅行や出張の前に追加で確認する項目を分けておくと便利です。

- 玄関の施錠を確認した
- 開けていた窓を閉め、施錠を確認した
- 勝手口など普段あまり使わない出入口も確認した
- 合鍵を玄関周辺や郵便受けなど屋外に置いていない
- 家の周囲に、置き場所を見直したい物がないか確認した
- 郵便受けに郵便物がたまり続けていない
- 長期間留守にする場合、新聞や郵便物への対応を考えた
- 夜間に出入口や家の周囲が見えにくくないか確認した
- 使用している防犯設備があれば、動作状態を確認した
- 長期間不在にする予定をSNSなどで不用意に公開していない
チェックできなかった数で危険度は判定できません。「窓の確認を忘れやすい」「旅行前は郵便物の準備が必要」など、自分の家で次にすることを決めるために使いましょう。
留守中の防犯で確認したい7つのポイント
毎回すべての設備を点検する必要はありません。まず外出のたびに確認する場所を押さえ、長期不在の前には家の周囲や設備の状態も見ておきましょう。
1.玄関
外出時にはドアを閉め、施錠を確認します。鍵が掛かりにくいなどの不具合がないかも、普段から気に留めておきましょう。
合鍵は郵便受けや玄関付近に置かず、誰が持っているかを把握します。警察庁も、鍵を持ち歩き、複製は必要な本数にとどめて管理するよう案内しています。玄関の鍵だけで十分と考えず、ほかの出入口も確認してください。
2.窓
外出前は、換気のために開けた窓を閉めたか確認します。1階の窓だけでなく、ベランダに面した窓など、自宅で開け閉めする場所を確認の対象にしましょう。
施錠を基本としたうえで、必要に応じて補助錠、防犯フィルム、雨戸・シャッター、防犯性能の高い建物部品などを検討できます。追加する設備は、窓の仕様や取り付け条件を確かめて選んでください。
3.勝手口など普段あまり使わない出入口
玄関を施錠して安心しても、勝手口や庭へ出るドアを忘れることがあります。普段使わない場所ほど、外出前の確認順に組み込んでおきましょう。
家族の誰かが最後に使ったままになっていないか、ドアがきちんと閉まるかも確認します。出入口が複数ある家なら、最初に一度書き出しておくと見落としを減らせます。
4.郵便物・新聞
仕事で日中留守にする場合は、郵便受けの中身を定期的に確認しましょう。旅行や出張で数日家を空けるなら、新聞の配達や郵便物の受け取り方を事前に考えておきます。
警察庁も、旅行などの際には新聞がたまり続けないよう対応することを勧めています。手続きが必要な場合は、出発直前ではなく準備の段階で確認しましょう。
5.庭・ベランダ・家の周囲
長く家を空ける前には、庭木が伸びて見通しを妨げていないか、物置・室外機・脚立などの置き場所を見直しましょう。ベランダに面した窓も、外出前の施錠確認に含めます。
警察庁は、植栽を整えて見通しをよくすることや、足場になり得る物を置かないことを防犯環境づくりとして挙げています。家の周囲を片付けるときは、生活の動線もふさがないようにしましょう。
6.夜間の見え方・照明
帰宅が遅い人は、暗くなってから玄関までの道や家の周囲を見てみましょう。既存の照明が使えるか、植栽などで光が遮られていないかを確認します。
必要なら屋外照明やセンサーライトも選択肢です。設置する場合は、照らしたい場所に光が届くか、近隣の窓などへ過度に光が向かないかを考えましょう。照明だけですべてに対応できるわけではありません。
7.防犯設備
補助錠、防犯フィルム、センサーライト、防犯カメラ、開閉を確認するセンサー、ホームセキュリティなど、留守中を意識した選択肢は複数あります。
先に「何を確認したいか」を決めると、必要な設備を絞れます。窓の施錠を強化したいのか、訪問者を確認したいのか、留守中の通知が必要なのか。住宅環境、管理の手間、予算に合わせて考えましょう。
「少し出かけるだけ」でも確認したいこと
買い物、散歩、家族の送迎など、短時間の外出では準備を簡単に済ませたくなります。それでも、玄関の施錠と開けていた窓の確認は、普段どおりに行いましょう。

「短い時間なら大丈夫」と例外を作るより、玄関と窓を確認してから出る流れにしておく方が分かりやすいでしょう。合鍵の置き場所も、短時間の外出だからと変える必要はありません。
毎回の確認に時間をかけすぎなくても構いません。家の構造に合わせて見る場所を決め、出かける前の一連の動作にしてみてください。
旅行・出張など長期間留守にするときの対策
長期不在では、日々の施錠確認に加えて、留守中に自分で対応しにくいことを出発前に整理します。玄関、窓、勝手口を確認したうえで、郵便物や新聞がたまり続けないよう受け取り方を考えましょう。
庭やベランダ、家の周囲に気になる物があれば片付けます。屋外照明や防犯設備を使っている場合は、出発前に作動するか確認してください。留守の予定をSNSに書くときも、公開範囲や投稿する時期を一度考えてみましょう。
必要なら、信頼できる家族などに緊急時の連絡方法を伝えておく方法もあります。鍵を預けるかどうかは、それぞれの事情に合わせて慎重に決めてください。長期不在の準備は、出発当日の戸締まりだけで終わらせないことがポイントです。
一人暮らし・共働き家庭で考えておきたい防犯
一人暮らしの場合
仕事や外出で家を空ける時間が長いなら、玄関と窓の確認を自分の出発手順に組み込みましょう。帰宅後も、ドアを閉めて施錠したか確認します。
訪問者が来たときは、ドアを開ける前に相手と用件を確認する方法を考えておくと、慌てずに対応できます。留守中の記録や通知が必要だと感じた場合に、防犯設備を比較しましょう。
共働き家庭の場合
家族が別々の時間に出かける場合は、「誰かが施錠したはず」という思い込みを避けたいところです。最後に家を出る人が確認する場所を、家族で共有しましょう。
合鍵を誰が持つか、子どもなどが鍵を使う場合にどう保管するかも、家庭に合うルールを決めておきます。帰宅後の施錠や訪問者への対応も含め、家族それぞれが同じ手順を知っていると確認しやすくなります。
留守中を確認する防犯設備には何がある?
基本の施錠や長期不在の準備をしたうえで、さらに確認したいことがあれば設備を比べましょう。次の表は、おすすめ順ではなく用途と事前の確認点をまとめたものです。

| 選択肢 | 主な用途 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 防犯カメラ | 敷地内や出入口の映像を記録・確認する | 撮影範囲、録画方法、夜間撮影、電源、通信、プライバシー |
| センサーライト | 夜間、周囲を見やすくする | 設置場所、感知範囲、電源、光の向き |
| 開閉等を確認するセンサー | 対応するドアや窓の状態を確認する | 設置場所、通知方法、通信環境 |
| スマートドアベル・カメラ付きインターホン | 訪問者をドアを開ける前に確認する | 映る範囲、録画の有無、通知方法 |
| ホームセキュリティ | センサーと警備サービス等を組み合わせる | サービス内容、対象範囲、料金、契約条件 |
通知や録画の機能は製品・契約によって異なります。「留守中に何が分かればよいか」「帰宅後に確認できればよいか」を考え、公式の仕様を確かめてください。
防犯カメラを付ければ留守中も安心?
防犯カメラは、留守中を確認するための選択肢の一つです。まず、玄関前を見たいのか、敷地内の一部を記録したいのか、目的と撮影したい場所を決めましょう。
そのうえで、設置位置、録画データの保存方法、通知機能、夜間の映り方、電源、通信環境を確認します。設置後も、正常に作動しているかを定期的に確かめる必要があります。
道路や隣家、集合住宅の共用部分が映る場合は、撮影範囲への配慮も欠かせません。カメラがあっても玄関や窓の施錠は続けます。「何を記録し、誰がどう確認するか」まで決めてから検討しましょう。
自分でできる対策とホームセキュリティをどう考える?
自分で施錠や設備を管理する方法と、センサーや警備サービスを組み合わせる方法があります。比べる際は、留守中に必要な確認や対応と、管理にかけられる手間を整理しましょう。

| 比較する点 | 自分で行う防犯対策 | ホームセキュリティ |
|---|---|---|
| 方法 | 施錠、補助錠、ライト、カメラ、周辺の整理などを自分で選ぶ | センサーや警備サービスなどを組み合わせる方式がある |
| 管理 | 取り付け、設定、点検、通知への対応を自分で確認する | 機器とサービスの対応範囲を契約内容に沿って確認する |
| 比較の要点 | 必要な場所に合うか、管理を続けられるか | 提供される対応、対象範囲、料金、契約条件が合うか |
どちらか一方がすべての家庭に向くわけではありません。ホームセキュリティを検討する場合は、サービス内容、費用、どのような場合に対応されるかを各社の公式情報で確認してください。
留守宅防犯は一つの設備だけに頼らない
防犯カメラを設置していても、外出前に窓を閉め忘れれば、見直すべき点は残ります。鍵を替えた場合も、勝手口や長期不在時の郵便物は別に確認が必要です。
毎回の施錠を基本に、窓、家の周囲、郵便物への対応を重ね、必要な場所に設備を追加するという順番で考えましょう。家を空ける時間だけでなく、自宅で確認できていない場所がどこかを把握することが先です。
まず何から始める?留守宅防犯の優先順位
行動に移しやすいよう、確認する時期で分けてみましょう。以下は公的機関による危険度の判定ではなく、自宅の見直しを進めるための順番です。
| いつ | 確認すること |
|---|---|
| 今日 | 玄関・窓・勝手口の施錠と、合鍵の管理場所 |
| 今週 | 庭・ベランダ、郵便受け、夜間の照明 |
| 必要に応じて | 気になる場所に合う補助錠、防犯フィルム、センサーライト |
| さらに必要なら | 防犯カメラ、通知機器、ホームセキュリティの内容 |
旅行や出張の予定があるなら、郵便物や新聞への対応を出発前の準備に加えてください。まず無料でできる確認を行い、不足していると感じる部分にだけ設備を検討すれば、選ぶ理由も明確になります。
まとめ|留守になる時間より「外出前に確認する習慣」をつくろう
留守宅の防犯では、次の7つを確認しましょう。
- 玄関:外出時の施錠と合鍵の管理
- 窓:開けていた窓も含めた施錠
- その他の出入口:勝手口などの閉め忘れ
- 郵便物・新聞:長期不在前の受け取り方
- 家の周囲:庭やベランダ、物の置き場所
- 夜間の見え方:照明と出入口周辺の状態
- 防犯設備:必要な確認と管理できる範囲
長時間留守にするための特別な対策だけを考えるのではなく、短時間の外出を含め、毎回確認する習慣をつくりましょう。そのうえで、自宅に必要だと分かった対策を一つずつ追加していく方法が取れます。

